確かに夫はとても真面目・・・なのですが
夫は基本的にはとても真面目で,決して楽とはいえない職場に,不満をいうこともなくほぼ無欠勤で通い,きちんと勤務して寄り道をすることもなく真っ直ぐ帰宅します.将来に大きな展望があるような立場でもないけれど,それについても不満を口にすることがありません.
いつも誰に対しても丁寧に接するので,夫と会った友人や親戚からは,「いい人でよかったね」と,褒められ,うらやましがられます.もちろん普段はとても優しくて,私には過ぎた夫なのだけれど・・・
でも実は・・・
外面とは少し違って,小心者で引っ込み思案で,ちょっと頑固でわがままなところのある男性だと,一緒に暮らす私は思っています.
私は男性恐怖症のところがあって,結婚するまで男性経験がなく,夫は私が知る唯一の男性でした.実は夫も女性経験がなく,そんなふたりの夫婦生活がまだぎこちないまま,優しく愛し合う・・・という実感がないうちに第1子に恵まれました.
妊娠・出産から産後の期間を経て,ほどなく営み再開の許可が出て,そして・・・初めての生理が来て夜の求めを断ったとき,夫の思わぬ一面に触れることになりました.
引き寄せられてキスをされ,
パジャマの上から乳房を愛撫されたとき,
「来ちゃったから・・・」というと,
「ダメなの?」と一言いうなり,
夫はプイッと向こうを向いてしまいました.
あまりに冷たいあしらいに驚いて,
「ごめん・・・」と声をかけても,
もう一言も口をきいてくれません.
無言の恐怖は翌朝も,そして帰宅後も・・・
翌朝,ご飯をつくって起こしに行っても,何も言わずに起きてきて,無言でご飯を食べて支度をして,ベビーベッドの娘に声を掛けると,私には一言も,ほんとうに一言も何もいわずに,会社に出かけていきました.
会社から帰ってきても,恐怖の時間は続きました.
ご飯を済ませて,テレビを観ている間も,歯を磨いてお風呂に入るときも,ほぼ完全に無言の夫・・・
こっ,怖いっ・・・
夫がお風呂を済ませた後で私もシャワーを浴びて,授乳を済ませ,オムツを替えて娘が寝付いたところで,ビクビクしながら寝室に入り,静かにベッドに身を横たえて・・・まだ本を読んでいた夫に,
「夕べはごめん・・・」というと,
「うん・・・だけど,できること,あるでしょ?」と一言.
えっ,何? どういう意味・・・?
混乱して言葉が出ない私の横で,夫はパジャマのズボンと下着を脱ぎ捨てると,男性自身を口に押しつけてきて・・・
その日,夜のルールが定められました
「いただきます」
「美味しいね〜」
「ごちそうさま」
「Cちゃん,行って来るね〜」
「ママも,行って来るね〜」
次の日,夫は普段の夫に戻っていました.
この時,求められたら断ることができない,夫と私の夜の営みのルールが,しっかりとつくられてしまったように思います.
初めての子育てもほんとうにしんどかったし,この頃はキツかったなぁ〜
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